基本ソフトウェア
共有フォルダの作成
WindowsとMac 異なるOS間でファイルを共有
同一ネットワーク(LAN)内にある場合、SMB(Server Message Block)プロトコルを使用した共有方法。
WindowsとMac間の共有フォルダ構築
「Windowsをホスト(共有元)」とし、「Macからアクセスする」構成。
1、Windows側の設定(共有フォルダの作成)
Windows機をファイルサーバーとして機能させます。
①共有用フォルダの作成:
デスクトップやCドライブ直下など任意の場所に新しいフォルダを作成します(例: ShareFile)。
②プロパティ設定:
作成したフォルダを右クリックし、[プロパティ] > [共有]タブを選択します。
③詳細な共有:
[詳細な共有]ボタンをクリックし、[このフォルダーを共有する]にチェックを入れます。
④アクセス許可:
[アクセス許可]ボタンを押し、アクセスを許可するユーザー(通常は現在のユーザーまたはEveryone)に対し、必要に応じて「変更」や「読み取り」の許可を与え、[OK]で閉じます。
ネットワーク上のアドレスを確認しておきましょう。
・コマンドプロンプト(cmd)を開き、ipconfigと入力してEnterキーを押します。
・IPv4 アドレス(例: 192.168.1.10)をメモしてください。これがMacから接続するための「住所」になります。
2、Mac側の設定(Windowsへのアクセス)
Macからネットワーク経由でWindowsのフォルダをマウントします。
①サーバーへ接続:
Finderを開き、メニューバーの[移動]> [サーバーへ接続]を選択します(ショートカット: Command + K)。
②アドレス入力:
先ほどメモしたWindowsのIPアドレスを以下の形式で入力します。
smb://[WindowsのIPアドレス]
例: smb://192.168.1.10
③接続:
[接続]をクリックします。
④認証:
パスワードを求められた場合、「登録ユーザ」を選択し、Windowsのログインユーザー名とパスワードを入力します。
⑤マウント:
アクセス可能なボリュームの一覧が表示されたら、手順1で作ったフォルダ(例: ShareFile)を選択します。
これで、デスクトップやFinderのサイドバーに共有フォルダが表示され、ファイルのやり取りが可能になります。
「システムが認識している正確なユーザー名」を確認する最も確実な方法
Windowsの正しい「ユーザー名」の確認方法
画面上の表示名(例:「Taro Suzuki」)と、システム上のユーザー名(例:「taro」)は異なる場合があります。共有で必要なのは後者です。
コマンドプロンプトで「whoami」を叩く
①コマンドプロンプトを開く:
Windowsキーを押しながら「R」キーを押します>出てきた枠に cmd と入力して「OK」を押します>黒い画面が出てきます。
②コマンド入力:
whoami と入力してEnterキーを押します。(「私は誰?」という意味のコマンドです)
③結果を確認:
デスクトップ名\ユーザー名
(例:DESKTOP-ABCDE\sakura)
この「円マーク(またはバックスラッシュ)」の後ろの部分(例でいう sakura)が、Macに入力すべき「名前」です。
入力すべき「パスワード」
Windowsへのログイン時に短い数字(PIN)を使っている場合でも、Macからの共有接続には「PIN」は使えません。
入力すべきは以下のどちらかです:
・ローカルアカウントの場合:そのPCに設定した、本来のログインパスワード。
・Microsoftアカウント(メールアドレス)でログインしている場合:そのMicrosoftアカウントのメールアドレスのパスワードです。(OutlookやHotmailにログインする時の長いパスワード)
whoami で出た名前でうまくいかない場合(特にMicrosoftアカウント利用時)、Mac側の入力欄に以下のように入れてみてください。
名前: (あなたのMicrosoftアカウントのメールアドレス)
例:taro.suzuki@outlook.jp
パスワード: (そのメールアドレスのパスワード)
MacからWindows共有フォルダへのアクセス手順
1. 接続ウィンドウを開く
Macのデスクトップをクリックし、Finder(顔のアイコン)がアクティブな状態で、キーボードショートカットを使います。
ショートカット: Command (⌘) + K(またはメニューバーの [移動] > [サーバーへ接続…] をクリック)
2. アドレスを入力する
出てきたウィンドウの入力欄に、前回確認したWindowsの「IPv4アドレス」を以下の形式で入力します。
smb://[WindowsのIPアドレス]
例: smb://192.168.1.15
入力したら「接続」ボタンを押します。
3. 認証(ユーザー名とパスワード)
前回確認した情報をここに入力します。
種類: 「登録ユーザ」を選択
名前: whoamiで確認した名前(またはMicrosoftアカウントのメアド)
パスワード: Windowsログイン時のパスワード(PINコード不可)
「このパスワードをキーチェーンに保存」にチェックを入れておけば、次回から入力を省略できます。
4. ボリューム(フォルダ)の選択
認証が通ると、アクセス可能なフォルダの一覧が表示されます。作成した共有フォルダ(例: ShareFile)を選んで「OK」を押してください。
これで、デスクトップやFinderに共有フォルダが表示され、中のファイルを読み書きできるようになります。
効率化
ショートカットを作る。
①サイドバーに追加:
接続に成功してフォルダが開いたら、ウィンドウ上部のフォルダアイコン(または名前)を、Finderの左側にある「サイドバー(よく使う項目)」へドラッグ&ドロップします。次回からはここをクリックするだけで再接続されます。
②デスクトップにエイリアス作成:
接続中にデスクトップに現れたサーバーのアイコンを、「Option + Command」キーを押しながらドラッグして場所をずらすと、矢印がついたアイコン(エイリアス/ショートカット)が生成されます。
トラブルとその対策
現在の設定だと、ルーターを再起動したり時間が経ったりすると、Windowsの「IPアドレス」が勝手に変わる可能性があります(DHCPと言います)。住所が変わってしまうと、Macからのショートカットが機能しなくなります。これを防ぐには、Windows側のIPアドレスを「固定(Static IP)」にする必要があります。
賢明な判断です。これで「昨日まで繋がっていたのに、今日は急に繋がらない」という、ネットワーク共有あるあるトラブルを未然に防ぐことができます。
Windows IPアドレス固定化
作業は大きく分けて「現状の確認」と「設定の入力」です。
必要な情報をメモする(現状把握)
ルーターから現在割り当てられている正しい情報を取得します。
①コマンドプロンプト(cmd)を開きます。
② ipconfig /all と入力してEnterを押します。(/all をつけると詳細が出ます)
③ずらっと文字が出ますが、接続しているアダプター(イーサネット または Wi-Fi)の以下の3つの数字を探してメモしてください。
・IPv4 アドレス: (例: 192.168.1.15)← これを固定します
・サブネット マスク: (大抵は 255.255.255.0 です)
・デフォルト ゲートウェイ: (例: 192.168.1.1)← これがルーターの住所です
・DNS サーバー: (多くの場合、デフォルトゲートウェイと同じ数字でOKです)
IPアドレスを固定する(設定)
①「ファイル名を指定して実行」を開き、キーボードの Windowsキー + R を押します。
名前の欄に ncpa.cpl と入力して「OK」を押します。これで「ネットワーク接続」の画面が開きます。
②プロパティを開くき現在インターネットに繋がっているアイコン(Wi-Fi または イーサネット)を右クリックし、[プロパティ]を選び、リストの中から [インターネット プロトコル バージョン4 (TCP/IPv4)] を探し、クリックして選択状態にしてから、右下の [プロパティ] ボタンを押します。
③[次のIPアドレスを使う] にチェックを入れます。
④先ほどメモした数字を入力していきます。
今の番号(例: 192.168.1.15)そのままでも良いですが、
他の機器と被らないよう、末尾を少し大きめの数字(例: 192.168.1.200 など)にする。
※192.168.1まではゲートウェイと同じにします。
サブネット マスク:メモした通り(クリックすると自動で入ることも多いです)
デフォルト ゲートウェイメモした通り
⑤[次のDNSサーバーのアドレスを使う] にもチェックを入れます。
優先 DNS サーバー: メモした「デフォルト ゲートウェイ」と同じ数字(例: 192.168.1.1)を入力します。(Googleの 8.8.8.8 でも可)
⑥完了: [OK] を押して画面を閉じます。
最終チェック
設定後、ブラウザでYahoo!やGoogleなどが開けるか確認してください。ネットに繋がれば設定成功です。
重要:もしこの設定でIPアドレスの末尾の数字(例: .15 から .200 へ)を変更した場合は、Mac側からの接続先(smb://…)も新しい数字に変える必要があります。これで共有フォルダ環境は、再起動しても住所が変わらない強固なサーバーへとなりました。