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Network & Communication

コンピュータネットワーク

ネットワークの基礎知識

1. コンピュータネットワークの基本と種類
ネットワークとは、コンピュータ同士を接続し、データの送受信やリソース(プリンタなど)の共有を行う仕組みのことです。

LAN (Local Area Network)・WAN (Wide Area Network)・MAN(Metropolitan Area Network 詳細

インターネット: 世界中のLANをつないだ最大級のWAN。ISP(プロバイダ)を介し、TCP/IP技術を用いて接続します。
イントラネット / エクストラネット: インターネット技術を使った「社内限定」のネットワークがイントラネット、それを関連会社など特定の外部とつなげたものがエクストラネットです。

2. サーバーとクライアントの関係
ネットワーク上のコンピュータは、役割によって2つに分類されます。

サーバー: サービスやデータを提供する側のコンピュータ(例:Googleの大規模コンピュータ)。クライアント: サービスを利用する側の端末(例:私たちが使うPCやスマホ)。

これらを利用するアプリケーションには、自動処理を行う「バッチ」、対話的に操作する「インタラクティブ」、即時通信を行う「リアルタイム(チャットなど)」の3種類があります。

3. データ通信の仕組み
私たちが入力する文字や画像が相手に届くまでの流れは以下の通りです。

  1. 2進数への変換: コンピュータは「0と1」しか理解できないため、文字コード(文字と番号の対応表)を使って情報を「0と1(バイナリデータ)」に変換(エンコード)します。
  2. 電気信号化: バイナリデータを電気信号に変えてケーブル等で送信します。
  3. 復元: 受信側で信号をバイナリに戻し、再び文字コードを使って人間が読める文字に変換(デコード)します。
    • 注意点: 送信側と受信側で文字コード(Shift-JISやUTF-8など)が異なると、「文字化け」が発生します。

4.通信速度とトラブル

帯域幅 (Bandwidth): 1秒間にどれだけのデータを送れるか(道路の幅のようなもの)を示し、実質的な通信速度(bps)を意味します。
※データの単位:8ビット = 1バイト。

代表的な通信障害:

  • 輻輳 (ふくそう): アクセス集中などでネットワークが混雑し、通信困難になること。
  • ジッタ: 信号到着のタイミングがずれること。音声や映像の乱れの原因になります。

5. ネットワークのつなぎ方(トポロジ)と通信方法
コンピュータ(ノード)とケーブル(リンク)の接続形態を「トポロジ」と呼びます。

  • 主なトポロジ:
    • スター型: ハブを中心に放射状につなぐ。障害に強く、現在の主流(家庭のWi-Fiなどもこれに該当)。
    • バス型: 1本の線に複数つなぐ(古い形式、断線に弱い)。
    • リング型: 輪のようにつなぎ、トークン(送信権)を回すことで衝突を防ぐ。
    • メッシュ型: 網の目のようにつなぐ。コストは高いが障害に非常に強い。
  • 通信の宛先指定:
    • ユニキャスト: 1対1の通信。
    • ブロードキャスト: その範囲内の全員に一斉送信。
    • マルチキャスト: 特定のグループ宛ての通信。
ping(ピング)コマンドを使った通信テスト

pingコマンドは、特定の相手(機器)に向けて「もしもし、聞こえますか?」という短いデータを送り、相手から「聞こえてるよ!」という返事が返ってくるかを確認するツールです。

pingコマンドの実行手順(Windows)
コマンドを入力するためのコマンドプロンプトを開きます。

  1. キーボードの 「Windows」マークのキー を押しながら 「R」 キーを押します。
  2. 「ファイル名を指定して実行」という小さな窓が出るので、名前に cmd と入力して「OK」をクリックします。
  3. コマンドプロンプトが表示されます。

ステップ1:社内の「出口」まで届くか確認する
まずは、設定したデフォルトゲートウェイ(社内のルーターなど)に対してpingを打ちます。
以下のように入力し、Enterキーを押してください。

入力例: ping 192.168.1.254

(※数字の部分は、今回PCに設定したデフォルトゲートウェイのIPアドレスに変えてください)

結果の見方

成功: 192.168.1.254 からの応答: バイト=32 時間=2ms TTL=64 のような行が4回連続で出れば、ルーターまでは無事に繋がっています。→ ステップ2へ

失敗A:要求がタイムアウトしました。
ルーターに声は届いている(または届くはず)なのに、無視されている状態です。会社のネットワーク機器側で「知らないPC(未登録のMACアドレス)は無視する」というMACアドレスフィルタリングが働いている可能性が極めて高いです。

失敗B:宛先ホストに到達できません。
そもそもルーターまでの道順が分かっていません。IPアドレスやサブネットマスクの設定が、会社などのネットワークのルールと微妙にズレている可能性があります。

ステップ2:インターネットの世界まで届くか確認する
ステップ1が成功した場合、次は会社の外(インターネット上)の機器に直接pingを打ちます。ここでは、Googleが提供しているテストに最適なIPアドレス「8.8.8.8」を使います。

入力例: ping 8.8.8.8

結果の見方

成功: 8.8.8.8 からの応答... と出れば、インターネットへの扉は開いています。→ ステップ3へ

失敗: ルーターまでは行けるのに外に出られない状態です。社内ネットワークのセキュリティ(ファイアウォールなど)で、新しいPCが外に出るのを制限されている可能性があります。

ステップ3:Webサイトの住所(ドメイン)が分かるか確認する
ステップ2も成功した場合、IPアドレスではなく「名前(URL)」で通信できるか確認します。これができないと、ブラウザでWebサイトを見ることができません。

入力例: ping yahoo.co.jp

結果の見方

成功: yahoo.co.jp [182.22.59.229] に ping を送信しています... と表示され、応答があれば、ネットワークの基本設定はすべて完璧です。それでもブラウザでWebサイトが見れない場合は、ブラウザ固有の「プロキシ設定」などが原因です。

失敗: ホスト yahoo.co.jp が見つかりませんでした。 と出た場合、設定した「DNSサーバー」が上手く機能していません。

仕組み

データ送信の仕組み

あなたのパソコンから海外の友人へデータを送る際、「バケツリレー」と「住所確認」の連続が行われています。
1. データの「パケット化」と「宛名書き」
送りたいデータ(写真やメッセージなど)はそのままの形では送れません。
この「パケット化」と「宛名書き」は、あなたのパソコン(スマートフォン)の中で行われる処理です。正確には、あなたが「送信」ボタンを押した瞬間に、パソコンの中にあるOS(WindowsやmacOSなど)と、通信用部品(ネットワークカード)が連携して、目にも止まらぬ早業でこの処理を行っています。
あなたのパソコンの中では、データが外に出るまでに、以下のような梱包作業が行われています。
アプリケーション層(依頼人):メールソフトやブラウザが「この写真データを送って!」とOSに依頼します。この時点ではまだデータは「写真そのもの」です。
トランスポート層(小分け係):ここでデータが「パケット」に分割されます。「一度に送ると詰まるから小さく切ろう」という作業です。ここで「これは何番目の欠片か」という番号(シーケンス番号)も振られます。
インターネット層(宛名書き係):ここで「IPアドレス」という宛名ラベルが貼られます。
「送信元:あなたのPCのIP」「宛先:友人のPCのIP」という情報が付加されます。これが「パケット化」の完成です。
ネットワークインターフェース層(配送係):最後に、デジタルデータ(0と1の数字)を、Wi-Fiなら「電波」に、有線LANなら「電気信号」に変換して、物理的にルーターへ送り出します。
ちなみに、この時にあなたのパソコンには「プライベートIPアドレス」という、家の中だけで通じる住所が割り振られています。
この一連を「TCP/IPというプロトコルに従って、データを梱包する作業」=「プロトコル」と言います。
2.家庭内LANから「プロバイダー」へ
パケットはまず、あなたの家のWi-Fiルーターを通ります。
あなたのパソコンと紐づけて、「マンションの住人」に例えて解説しましょう。
MACアドレス(マックアドレス)
「消えない名札(指紋)」: ネットワーク機器一つ一つに、製造時に焼き付けられた「世界でただ一つのID番号」です。IPアドレスと違い、基本的には一生変わりません。PCのWi-Fi部品やLANポートそのものに刻印されています。マンション内で「201号室の人」と呼ぶより、「山田太郎さん」と指名した方が確実なように、 家の中(LAN内)で、ルーターがあなたのPCを物理的に特定するために使います。
デフォルトゲートウェイ
「マンションの管理人室(出口)」: 「ルーター」のことです。 パソコンは、「宛先が海外(家の外)だ!」と気づくと、データをとりあえずこのデフォルトゲートウェイ(ルーター)に投げます。パソコンの設定画面に「デフォルトゲートウェイ」という項目がありますが、これは「行き先がわからない荷物は、とりあえずここに持っていけ」という命令です。
ルーター(兼 DHCPサーバー)
「管理人さん」兼「郵便局員」: 異なるネットワーク(家の中 と 外のインターネット)を繋ぐ機器です。
住所配布 (DHCP): あなたがPCを起動した時、「はい、君は今日は201号室(例: 192.168.0.2)を使ってね」とプライベートIPアドレスを割り振ってくれるのがルーターの仕事です。
「外に出る」ときに行われる連携プレー
PC「宛先は海外だ!」:あなたのPCは、友人の住所(IPアドレス)を見て「これは家の中(LAN内)の人じゃないな」と判断します。
PC「管理人(ゲートウェイ)に渡そう!」
PCは、設定されているデフォルトゲートウェイ(ルーター)にデータを送ろうとします。
PC「管理人はどこだ?(MACアドレス確認)」
ここでMACアドレスの出番です。PCは「IPアドレスはわかるけど、物理的にどの機械に送ればいいの?」となり、ルーターのMACアドレス(名札)を確認して、そこにケーブル(または電波)を通じてデータを投げます。
ルーター「よし、引き受けた。私が代理人になろう(NAT)」
家の中で使っている住所(プライベートIP:192.168…)は、インターネットの世界では通用しません。そこでルーターは、データの送信元を「PCの住所」から「プロバイダーから借りたグローバルな住所」に書き換えます。これをNAT(ナット)と呼びます。
NAT(Network Address Translation): 家の中の住所と、外の住所を書き換える機能。
一つのグローバルIPをみんなで共有し、IPアドレスの枯渇を防義、副次効果として、家の中の機器を外部から隠すことができる。
これで初めて、データは「世帯主(ルーター)」の名前を借りて、プロバイダー(ISP)へと出発できるのです。
ホームサーバーがある場合
家にホームサーバー(例:自分で作ったWebサイトやファイル倉庫)がある場合、話が逆になります。海外の友人があなたのサーバーを見たい時、友人はあなたの家の「グローバル住所(ルーター)」までやってきます。ルーターは「誰宛て? PC? スマホ? サーバー?」と悩みます。そこで「Webサイトの閲覧(80番ポート)なら、サーバー(192.168.0.10)に通して!」というルールをルーターに設定します。これがホームサーバー運用でよく聞く「ポート開放」です。
3. 日本のネットワークの出口(IX)へ
家庭のルーターを抜けて、プロバイダー(ISP)の設備に入ったデータは、光ファイバー網を通ってIX(インターネット・エクスチェンジ)と呼ばれる場所へ集結します。ここは、インターネットの仕組みの中で最も重要で、最も巨大な交差点です。
IX(インターネット・エクスチェンジ)とは,「プロバイダー同士の巨大な接続点」です。
インターネットは「無数のネットワークの集合体」です。例えば、あなたが「プロバイダーA」を使っていて、友人が「プロバイダーB」を使っている場合、AとBのネットワークがどこかで繋がっていないとデータは届きません。しかし、世の中には何千ものプロバイダーがあります。それら全てが個別にケーブルを引いて繋ぎ合うのは物理的に不可能です。そこで、みんなが一箇所に集まってケーブルを差し込む場所を作りました。それがIXで、 データセンターと呼ばれる堅牢なビルの中に、無数のケーブルと巨大な通信機器(スイッチ)が並んでいます。
日本のインターネット通信の大部分は、物理的に東京の「大手町(おおてまち)」と、大阪の「堂島(どうじま)」という特定のエリアに集中しています。あなたのデータが日本のどこから発信されたとしても、海外へ行くなら、ほぼ間違いなく一旦この東京か大阪のIXを経由します。
代表的な日本のIX:
JPIX (日本インターネットエクスチェンジ)
JPNAP (ジェイピーナップ)
BBIX (ビービーアイエックス)
あなたのデータが海外へ行く時、IXでは以下のような連携プレーが行われます。
①プロバイダーの網を通ってIXへ到着:あなたの契約しているISPが、データを東京(または大阪)のIXまで運びます。
②「国際通信事業者(Tier 1)」への引き渡し:一般的な日本のプロバイダーは、国内の道は持っていますが、太平洋を渡る「海底ケーブル」までは持っていないことが多いです。そこでIXにて、海底ケーブルを所有・運用している「国際通信事業者(Tier 1 プロバイダー)」のネットワークへ、データを乗り換えさせます。例えるなら、あなたのISPは「国内線の飛行機(または電車)」であなたを成田空港(IX)まで運びました。そこで、海外へ飛ぶための「国際線の飛行機(Tier 1)」に乗り換えるイメージです。
4. 深海を渡る「海底ケーブル」
海外へ行く場合、データは光信号に変換され、海底光ファイバーケーブルを通って太平洋や大西洋を横断します。
速度: 光の速さで進むため、地球の裏側でもコンマ数秒で到達します。
中継器: 途中で信号が弱まらないよう、海底にある増幅器が信号を強化しながら運びます。
海底ケーブルは、巨大なパイプラインのようなものを想像しがちですが、実際は直径わずか数センチ(庭の散水ホースくらい)しかありません。その中心にあるのは、髪の毛ほどの細さの「光ファイバー(ガラス繊維)」です。
中心: データを運ぶ光ファイバー(数本〜数千本)
保護層: 鉄線や樹脂、防水層で何重にも守られています。
あなたのデータは、ここで「光の点滅信号(0と1)」に変換され、ガラスの中を駆け抜けます。
日本のIX(東京や大阪)を出たデータは、「陸揚局(りくあげきょく)」と呼ばれる海の近くの施設(千葉、三重、茨城など)へ送られます。ここが海底への入り口です。
光といえど、数千キロも進めば信号は弱くなって消えてしまいます。そこで、ケーブルの途中(約50km〜100kmごと)に「中継器(リピーター)」という増幅装置がポコッと付いています。 この中継器を動かすための電気は、陸地からケーブル内の銅線を通して、数千ボルトの電圧で送電されています。太平洋の真ん中で光が生き続けるのは、陸からのエネルギー供給があるからです。
深海には危険がいっぱいです。かつては「サメがケーブルから漏れる電磁波に反応して噛み付く」という事件もありましたが、現在は対策されています。現代の海底ケーブルの主な敵はトロール漁船の網や、船のアンカー(錨)が、浅瀬で引っ掛けて切断してしまう事故が最も多いです。なお海底地震・地滑りなど、東日本大震災の時も、多くのケーブルが切断されました。もし切れてしまったら?「ケーブル敷設船(ふせつせん)」という特殊な船が出動し、深海からケーブルをカギ爪で引っ張り上げ、船上で繋ぎ直して海に戻します。気の遠くなるような作業です。
Submarine Cable Map (TeleGeography)
地下鉄の路線図のようなデザインで、どのケーブルがどこに繋がっているかが一目瞭然です
URL: https://www.submarinecablemap.com/
Infrapedia
より専門的で、データセンター(サーバーの集合場所)との繋がりまで見ることができます
URL: https://www.infrapedia.com/
5. 相手国のネットワークから友人の元へ
相手の国に上陸したデータは、現地のIXやプロバイダーを経由して、友人のルーターにたどり着きます。
再構築: バラバラに届いたパケットを、友人のデバイスがヘッダーの番号順に正しく並べ直します。これで、無事にデータが元の形に戻り、友人の画面に表示されるわけです。
太平洋を渡りきったあなたのデータは、アメリカ西海岸(カリフォルニア州など)の「陸揚局(りくあげきょく)」に到着しました。
もし友人がニューヨーク(東海岸)に住んでいるとしたら、データはここからさらに約4,000km〜5,000kmの陸路を移動しなければなりません。アメリカ国内にも、日本のIXと同じように、太い光ファイバーの高速道路が網の目のように張り巡らされています。 海底ケーブルを運営していた国際通信会社から、アメリカ国内の通信会社(AT&TやVerizonなど)へデータが引き渡されます。
データは光の速さで大陸を駆け抜け、友人が契約している現地のプロバイダー(ISP)の設備にたどり着きます。ここで、最初の「宛名書き」で貼ったIPアドレスが再び重要になります。現地のISPは、「お、このIPアドレス(友人の家の住所)は、うちの管轄の○○エリアの契約者だ!」と認識し、友人の家に向かう回線へデータを流します。データが友人の家のルーターに到着しました。ここで行われるのは、日本(あなたの家)で行われたことの「逆再生」です。
①検問(ファイアウォール):友人のルーターは、「これは友人が要求したデータか? それとも怪しい攻撃か?」を一瞬で判断します。今回は友人からの受信許可があるので、通過させます。
②仕分け(ポートマッピング/NAPT):ルーターは、「このデータは、家の中のどの機器宛てかな?」と考えます。「あ、これはPCで開いているメッセンジャーアプリ宛てだな」と判断し、友人のPC(プライベートIPアドレス)へデータを投げます。
最後に、友人のPC内部での処理です。
①パケットの到着順序:実は、分割されたパケット(データの断片)は、インターネットの混雑状況によっては、バラバラの順番で届くことがあります。(例:パケット3が先に届き、パケット1が遅れて届くなど)
②TCPの仕事(整列と確認):友人のPC(OS)は、届いたパケットの番号を見て、正しい順番に並べ直します。「1番よし、2番よし、…あれ? 3番が来てないぞ?」となれば、あなたのPCに「3番だけ再送して!」と自動で要求します。
③完成!:全てのパケットが揃ったら、梱包(ヘッダー)を解いて、元の「写真データ」に戻します。
ルーティング(Routing)
この複雑な経路のどこかで障害が起きても、ネットワークは自動的に「別の道」を探してデータを届けようとします。これを「ルーティング(Routing)」一言で言うとデータの「道案内(カーナビ)」のことです。インターネットは、世界中の無数の道路(ケーブル)が網の目のように繋がった巨大な迷路です。あなたのデータが、迷子にならずに最短ルートで海外の友人の元へ届くのは、この「ルーティング」という機能のおかげです。
仕組みを「電車での移動(乗り換え案内)」に例えて解説。
インターネット上の交差点には、必ず「ルーター」という機器が設置されています。これを「駅員さん」だと思ってください。データ(あなた)が駅の改札(ルーター)に到着すると、駅員さんはあなたの切符(パケットの宛先IPアドレス)を見ます。
データ: 「アメリカのサンフランシスコ(友人のIP)に行きたいです!」
ルーターA(駅員):「サンフランシスコなら、次は『大手町駅(次のルーター)』に行きなさい」
データはその指示に従って、次のルーターへ移動します。これを目的地に着くまで何回も繰り返します(バケツリレー方式)。では、なぜルーター(駅員さん)は、「次はどっちに行けばいいか」を知っているのでしょうか?それは、ルーターの中に「ルーティングテーブル」という「地図(対応表)」を持っているからです。
地図の中身:
「アメリカ行き」なら →「右のケーブルへ」
「ヨーロッパ行き」なら→ 「左のケーブルへ」
「近所の家」なら →「下のケーブルへ」
 ルーターたちは、この地図を常に最新の状態に保っています。
ルーティングの最も賢い点は、「事故情報の共有と迂回」です。もし、太平洋の海底ケーブルがサメに噛まれて切断されたとします(道路が通行止め)。すると、世界中のルーターたちが猛スピードで話を始めます。
ルーターA: 「おい、太平洋ルートが通れないぞ!」
ルーターB: 「了解! じゃあ地図を書き換えて、アメリカ行きは『ヨーロッパ経由』に変更するわ!」
こうして、データは自動的に「少し遠回りだけど通れる道」を選んで進み続けます。
ユーザー(あなた)が「送れない!」と気づく前に、裏側で勝手にルート変更が行われているのです。

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